商売を広げるために「デザインに投資したい」けど実際どう役に立つのかだろう?とお考えの方は多いと思います。
「看板やロゴを新しくしたいけどデザインがどう役に立つのか分からずに躊躇している」
「店舗全体のリニューアルを考えているがコストに見合った効果があるか不安」
「デザインにお金をかけてるあのお店は実際儲かってのか気になる」
商売をされてる方からからすると、主にこれらの様な事が気になる部分かと思います。これらを踏まえて具体的なデザインの機能を考えて行きたいと思います。
デザインは顧客を定める
デザインは「その商材が誰に向けたものであるか」を明確にする事ができます。
例えば、
- 高級車を扱うディーラーはお金持ちの方に
- オフィス街の飲食店はビジネスマンに
- 観光地のホテルは家族連れに
などが思い浮かぶかと思います。
「高級車を扱うディーラー」はお金が無く、買う気のない、冷やかしで見学する方には来てほしくは無い筈ですのでスタッフの身なり、看板、店内の装飾、などを「フォーマルで格調高く近寄り難い雰囲気」にしているかと思います。ファミリー向けの販売店とは明らかに異なる雰囲気を店舗の外観や内装、スタッフの衣装などデザインで演出している訳です。
オフィス街にある飲食店で高価格帯のランチを提供するお店であれば、お昼休みの短時間でくつろげる雰囲気やちょっとした会議や商談でも使える清潔感など意識した雰囲気を店舗の内装やレイアウトで演出するでしょう。
単価を抑えたファミリー向けのホテルであれば、幅広い年齢層に訴求する親しみやすさや安らぎの演出をパンフレットや店舗内装などのデザインで行う筈です。
デザインはより深くより早く伝わる
ある商品を宣伝しようとする場合を考えてみましょう。
その商品が、
- どんなに素晴らしいか
- どんなに便利か
- どんなに美味しいか
これらを単に文字情報や声だけで伝えるより、
写真やキャッチコピーを用いてチラシで、写真や動画を使いホームページで、利用シーンを映像としてみせるテレビCMとして、表現する方がより具体的にイメージしやすいくなり多くの方に伝わり易くなります。
ある企業社の事を世間に伝える場合はどうでしょう。
- 何を作ってる?
- どんなサービスを行っている?
- 誰に使って欲しい?
- どんな歴史があるか?
こういった情報をロゴとして表現する事で、見るだけで直感的に伝える事が可能となり長々と説明する必要がなくなります。
デザインは「情報を視覚的にパッケージする」機能があります。これにより情報をより早く多くの方に伝える事が出来ると言えます。
デザインは差別化できる
商売をする上で競合他社や類似商品は必ずある筈です。
そういった場合、
- 他の商品との品質の違い
- 自社商品の強み
- 新興企業との歴史の差
などを表現する事で競合と差別化する事が可能となり利用者と商材とのより確実なマッチングを推進します。
スーパーに並んでいるパッケージなどもこの差別化を念頭に置いてデザインされたモノであり、それを欲しい人に確実に情報を届けるためのデザインです。
またテレビCMや駅のポスターを見て興味を持った人が製品のWebサイトを見て理解を深める、といった流れも差別化を促すデザインです。
デザインは「競合他社との差別化」をする機能があり欲しい人に欲しい物を届ける機能があります。
デザインは信頼感を醸成できる
商材、サービスが確かなモノでるか?これは購入する人、利用する人が最も気になる部分です。
- 当社のサービスは最新のシステムと地道な保守点検で安心してご利用いただける
- 当社の製品は頑丈で長持ちアフターケアもしっかしている
- うちの野菜は怪しい肥料や農薬は使っておらず安心してお召し上がり頂ける
こういった事は何らかの手段で明示しなれば利用者の理解を得られません。webサイトやパンフレットで説明する事で利用者の理解も深まりまり、内容に偽りがなれば口コミなどでより多くの方に広まります。
スーパーの野菜でもただ袋に入れられてモノと、生産者の顔写真とメッセージがパッケージとしてデザインされたモノであれば、多くの方は後者の方に信頼感や安心感を感じるでしょう。
デザインで商材やサービスの根拠を示すことで信頼感を与える事が出来ます。
また、長い時間をかけて信頼感が浸透して行き、「ロゴを見ただけで製品や企業をイメージ出来る」、「その企業の製品であれば安心出来る」などの信頼を世間から得られれば、世間にブランドとして認知された事になり市場でも強力な優位性を保つ事が可能となります。
総括
結果的に、デザインはターゲットを正しく定め、より正確に早く伝える事でより多くの集客を可能とします。
また競合他社との差別化を可能として商材や企業の信頼性を世間に認知させる事でブランドを作る土台となり得ます。
デザインは正しく目的を持って活用する事で「商売に欠かせない強力なツール」になると考えられます。