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itoshinロゴ | ホームページ制作、ロゴデザイン、群馬県太田市のデザイン事務所「ITOSHIN」

中小企業が先ずやるべき「ブランディング施策」とは?

「ブランディング」というと「目一杯予算をかけて取り組む」と言ったイメージを持つかもしれませんが、実際にはこういった「お金をかける施策」の前に先ずやるべき事、やらなければならない事が沢山あります。

企業・組織の規模に関わらず、これは同様だと思いますが、中小企業やスモールビジネス運営者にとっては特に注意が必要な点だとも感じます。

中小企業がブランディングを考える上で、「先ずやるべき施策は何なのか?」を考えて行きたいと思います。

 

ブランディングは「お金をかければ良い」というモノではない

「ブランディング」と聞くと「ロゴやwebサイトをリニューアルして店舗の内装も一新する」、というように大げさに思われてる方も多いと思いますが、こういった事がブランディング施策を行う上で、最初から取り組むべき事とは限りません。

「ブランディング」とは文字通り「ブランドの構築」であり、単純に「表面的に見栄えを良くする事」とは違います。ブランドの本質は組織やサービス・商材の中身にあるのです。

よって「ブランディング」とは先ず「中身の意思統一、一貫性、品質管理」が最優先であり、これらの内部的な施策が重要という事になります。

「インナーブランディング」の重要性

ロゴや制服、内装など表面的にデザインを統一して「ブランディング施策としての一貫性」などと言っても、肝心の中身が伴わはなければあまり意味がありません。それどころか表面的イメージと現実の印象との乖離から信頼を失うことにも成りかねません。

ブランドの核である「中身の一貫性、規格化、商材の品質」がブランディングでも最重要であり、これら内部的な品質管理とも言える「インナーブランディング」こそがブランディングする上で最初に取り組むべき事項なのです。

「中小企業のインナーブランディング」は、ほとんどお金をかけずに実行可能

大企業であれば「社内の意思統一をする」といってもブランドマニュアルの作成から始まり、名刺や各種ブランドツールの統一、大袈裟になると社員研修や専任講師によるレッスンなど幾らでも出費がかさみそうですが、中小企業であればインナーブランディング自体、それほど出費は考える必要が無いのかと考えられます。

「社内の意思統一」であれば朝礼でも箇条書きのコピーでも共有可能だし、そもそも小規模であれば直に教えることが出来ます。例えば、あいさつは「いらっしゃいませ」では無く「こんにちは」にしましょう、などであれば「これを朝礼で発表する」といった具合です。

こういった「内部的な取り組みの積み重ね」こそが先ずやるべき施策であり、「ブランドの基盤」と成り得るのだと感じます。

「ブランディング」を大袈裟に考える前に、ブランド力向上の為の取り組みは自社内で幾らでも出来る事がある、ということを認識しましょう。

「ブランド」とは滲み出るもの

内部の「意思統一、コンセプト、品質」などを表現するのが「ロゴ(CI / コーポレートアイデンティティ)」であり、これらを「潜在顧客やファンと結ぶ付ける」のが「ホームページ」であり「各種広告」なのかと思います。

「ブランド内部の意思統一が成されない」、又は「内部のブランド理解が薄い」、「仕方無くの気持ちでブランディングに取り組む」、と言った状態で「対外的なブランディング施策(お金のかかる部分)」を行っても良好な効果は見込めません。

たとえ短期的な効果が出たとしても、中身の薄いブランディングは直ぐに化けの皮が剥がれ簡単に崩壊してしまいます。

内側的な取り組み「インナーブランディング」こそがブランドの本質であり、これはもう「黙ってても滲み出る」位の感覚なのかと思います。

具体的には『スターバックス』などは一切広告を打たずともそのブランドが世間に浸透していますが、これが「ブランドが滲み出る」という事なのです。

「ブランディング」とは社内カルチャーへの世間の共感

とは言え「ブランディングは歴史のある企業が行う施策だよね?」という風に感じている方も居るかもしれませんが、決してそうではありません。

ブランディングとは企業・組織の歴史の長さに関係なく、「社内のカルチャーを世にさらけ出し世間の共感を得る」という事でもあるのです。

国内のメガネメーカー、OWNDAYS(オンデーズ)は今話題の「内部スタッフがツイッターで暴走」する「バカッター」を逆手に取り、逆に「どんどんSNSで発信してください」という動きをとり「社内カルチャーを世に提示」しました。

一歩間違えればこれはブランドとしての信頼を失いうかもしれない「危険な賭け」でもありましたが、そこは如何に「スタッフを信頼出来るか」に掛かっています。

しかしこれを和えて行うのは「会社のカルチャーとはスタッフそのモノであり、愛されるスタッフこそが最高のブランド要素である」、という確信からなのだと考えられます。これは「SNSで馴染みの面白いスタッフからメガネを買いたい」という消費者が大勢居るという事の証明でもあり、賭けだったのかと思います。

結果としては大成功となり、今では日本、シンガポール・台湾・タイ・フィリピン・マレーシア・カンボジア・オーストラリア・ベトナム・オランダと世界中で300店舗以上を展開するアイウェアのメガブランドとなりました。

「スタッフを信頼する」こと自体がインナーブランディングですし、「SNSでカルチャーを発信する」というのはお金を掛ける事なく、最大の効果を上げる「対外的なブランディング施策」となりました。

最後に

ブランドの構築とは一長一短で出来るモノではなく、また巨額の資本をかければ良いというモノでもないのです。

先ずは地道に内部的な意思統一、一貫性、品質を保つこと重要であり、これらを起点に継続して信頼獲得を目指していくことが大事である、と感じます。

ITOSHINでは皆様のビジネスをデザイン・クリエイティブ制作やブランディングといった面からご支援させて頂いております。ご相談・お見積りは無料ですので先ずはお気軽にご連絡くだいさい。